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古事記のはなし

 授業ネタである。

 古事記の成立は8世紀、750年ころらしい。

稗田阿礼と太安万侶の合作。



 で、その古事記に、須佐能の尊が現れて、
川沿いを歩くのであるが、そこで、
あるものが上流から流れてき、
それによって、上流には人が住んでいるのか、
と、おもうくだりがある。


 須佐能の尊は、上流で泣いている女性にあう。
理由を訊くと、たくさんの首をもつ蛇に苦しめられているという。


 八岐大蛇、ヤマタノオロチのことである。

 そこで、須佐能の尊はこの蛇を退治するという
話ではあるが、さて問題。

 上流から流れてきたものはなんでしょう。


 答えは「箸」である。

 つまり、すでに8世紀のころから、わが国では、
箸をつかった文化がうまれていたことの左証となる
くだりなのである。


 生徒には、もちろん答えを言わずにフリートークさせてみた。

 「はい、マイカ」

「え。桃しかかんがえられません」


 「桃? それ桃太郎じゃないんだから。
 そういえば、さいきんの桃太郎の話、知ってるか、
川上から大きな桃がどんふりこって流れてきた。
そうしたら、お婆さんは、あら、こんな大きな桃、
おじいさんと食べましょって、家に持って帰ったのは
それはいいのだが、
お婆さん、もの忘れが激しいんで、
すっかり、桃があったことを忘れて、
『あらいけない、桃を切りましょ』って言って、
腐った桃を切ったところ、
そこからは、腐った桃太郎が出てきたそうな」


 ま、こんなくだらない話にも、みな笑ってくれて
ほっとする。


 さ、じゃ、なにが流れてきたか、はい、君。


 「死体」


 「あのさ、たしかに浮くものですよ、
でも死体が浮かんでは来なかったさ」


 じゃ、君。

 わたしは、かれのこの答えを準備していなかったものだから、
なんか授業中なのだが、
腹のそこから笑ってしまったのだ。



「うんこ」