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隣国はすばらしい

韓国の女性レポータが

しきりに韓国と日本の文化のちがいや

韓国のほうが日本より文化レベルが高いとか

わざわざ日本に来て取材するという

放送を韓国で流そうとしている

YouTube動画をみた。

 

国がまとまらないときは

仮想敵国をでっちあげるのがもっとも

有効な手段のひとつなのだが、

韓国はどうも日本を敵にしようとしているようだ。

 

クラスがまとまるには

だめな担任がひつようである。

そうすると「あいつ、むかつくよね」と

クラスがまとまるのと類比的に国家レベルでも

そういうことがままあるわけだ。

 

第二次安倍内閣も

「国難選挙」というキャッチフレーズを

掲げたことがあるが、あれも仮想敵を

どこかに据えたプロパガンダにすぎなかった。

 

韓国という国家がまとまるためには

日本バッシングがもっとも効果的なのである。

 

また、その美人キャスターは

80年以上も前の歴史をもちだし、

日本人の非道を語っていたが、

たしかに、日本に悪いところがなかったわけじゃない、

それは認めるが、それをいつまで語るのか。

 

植民地化しようとしたことはあったかもしれない、

しかし、日本の韓国での

インフラ整備や教育機関の援助も

わすれてはならない。

 

お金をもらって労働し、お金をもらったことは言わずに

ひどい労働されたと叫んでいるひとと

どこがちがうのだろう。

 

じっさい、もし、われわれが韓国とおんなじような

不平・不満をもちだしたら、

アメリカなんか貿易もしないだろう。

 

東京大空襲、ナガサキ・ヒロシマ、

いったいどう責任をとってくれるのか、

いまさら、そんなこともちだしても未来はない。

 

わすれてはならないことだが、

平和と正義は両立しないことをおもえば、

しかたのないことかもしれない。

 

美人キャスターは韓国の文化を称揚し、

日本の文化は古臭いと言っていた。

 

が、しかし、文化とは守り抜くものであって、

それを伝統というのだが、とうぜん古臭くもなるのである。

 

文明はあるところを壊してそこに作り上げる、

つまり破壊がつきもので

文化は祖先の培ってきたものを

守り通すという固守の意識があることは

自明なことではないか。

 

2000年の歴史をいまに受け継いでいる稀有な国として

日本があるのだから、

むしろ、古臭くてけっこう、それが正しい文化継承なのじゃないか。

 

わたしが

根本的におもうことは、

日本人が韓国人と比較しようと、

いまの日本人はほとんどおもっていないのである。

 

韓国という国があることも承知しているし、

主権国家として存在していることも自明のことである。

と、同時に日本という国があって

いろいろ問題はあるかもしれないけれど、

(とくに金銭面)

とりあえず政権は続いているし、戦争で亡くなるひとも

いないし、領土が奪われていることもまずない。

(一部を除いて)

そこそこ平和にやってきているのだ。

 

だから、日本は日本、韓国は韓国で

お互いを認め尊重しあっておたがいが見つめてゆけば

いいじゃないか。

 

それをお前の国よりうちの国のほうがどうのこうの、

それは見苦しいあがきにしかわたしには見えないのだ。

 

わたしも以前、韓国に旅行に行って

ガイドブック片手に有名な店に行って

夕食を家族でしたことがあったが、

どの店も、すこぶる美味という店はなかった。

 

やはり、日本人の日本の店の味のほうが

わたしにむいているような気がした。

 

深みがないのだ。

 

深みがないといっても、

だから、韓国より日本のほうがすぐれている、

けっしてわたしはそうはおもっていない。

 

韓国は儒教の国で、

目上のひとのまえでは酒は横をむいて飲むとか

タバコは吸わないとか

すばらしい文化だとおもう。

 

日本が忘れているマナーもある。

スポーツに関して、フェアプレーをしない選手とか、

大谷よりもすぐれているといった野球選手とか、

それはいるにはいるが、それは韓国にかぎったことではない。

 

つまり、わたしが言いたいのは、

ひとの国と比較するほど

はしたないことはない、ということだけなのだ。